「次に銀賞の発表です。」



お願いっ!来ないで!



「銀賞は……5組です!」



私の願いは虚しく、私達のクラスは名前を呼ばれた。



「すげえじゃん!銀賞だぜ俺達!」



カゲは本当に嬉しそうに他の男子達とはしゃいでる。



「やったね!一番じゃないけど、これは凄いことだよ美和っ!」



隣の旭も嬉しそうに笑い、私に飛び付いて来た。



「ヤバイよね、マッキー!」



旭が左側にいたキヨちゃんに話し掛けると、キヨちゃんも目を細める。



「うん。やばい。」



そして、少し曲がったアヒル口の端をを、優しく上に引き上げた。