パートは課題曲は4パートだったけど、自由曲はバス、アルト、ソプラノの3パート。



カゲは微笑みを携えた顔で、クラスの一人一人の顔を見て指揮をする。



ステージ慣れしてるからか、その指揮っぷりは堂々としている。



その反面、心の奥に隠していた緊張が、練習の時より少し指揮を速めている。



元々ロックチューンの曲だから、そのスピードも悪くない、かな。



まるで今の私の背中を押してくれるような、カゲの選曲した力強い歌詞が、体育館を包み込んだ。