私はそのざわめきの上に被せるように続ける。



「そもそも、皆さんの殆どが私を知らないと思います。私は、9月の途中から、この学園に登校し始めました。それまでは、4ヶ月と20日、植物状態で寝ていました。


そんな私が、クラスを纏めるのは大変。信用も信頼もなく、クラスはバラバラのピース。


でも、そのピースを纏めるための仲間が、一人、二人、三人と増え、その仲間を信じる仲間が、今ステージ上にいる皆です。


まだ未完成なパズルの私達ですが、精一杯やるので、どうぞお聞き下さい。」



私は考えたスピーチを言い終えると、マイクをオフにし。課題曲の指揮者の旭に交代した。