「だってさ。うちの大将がそう言ってるぞお前等ぁ!全力で信じ合うぜー!」



すかさずカゲが、私の言葉の上から盛り上げてくれる。



『次は最後のクラス、5組の発表です。』



放送委員会の子のアナウンスの声が響き、伴奏のキヨちゃんから順番にクラスの皆が整列する。



委員長の私は歌の前に、ステージの一番前で一礼し、準備されたマイクを手に取る。



各クラスの委員長は、合唱前にスピーチをすることになっていたからだ。



「私達5組は、今までのクラスの中で、最低の結束力です。」



私のスピーチのスタートはこんな言葉から。当然、体育館はざわめく。