旭にキヨちゃんのことを好きって自覚させられてから、なんだか、キヨちゃんのちょっとした仕種にキュンとしてしまうようになった。



今だって、ほら、そのビー玉よりもずっと綺麗な灰色の瞳に、ドキドキしちゃう。



「ま、いい、か。」



「ふへっ!?」



キヨちゃんは笑顔の私を見て、目を細めると、私の頭をぐっと引き寄せた。



そして、“ちゅっ”と軽い音を立てて、私の額に唇を落とした。



「な、ななななな!?」



「みーの、きんちょ、俺が吸い取った、から。大丈夫。」



言いながらゆるゆるとピースするキヨちゃん。



私はカーっと頬から熱くなってくる。くそぅ…帰国子女め。