「そっか……私、キヨちゃんのこと、好き、なんだ。」



普通だったら否定とかしちゃうんだろうけど、なんか、今日は納得してしまった。



あの吸い込まれるような灰色の瞳も、曲がったアヒル口も、短髪なのに柔らかそうな髪の毛も、無駄に細長い体も、残念なくらい片言な日本語も、無限の才能も



「好き…なんだなあ。」



「なにそれ!なんか、美和ってやっぱり変な奴。」



そう言って、鈴が鳴るようにケラケラ笑う旭。そんな旭に、私は少しむっとする。