そんなことを思っていると、旭がクスクスと笑い出す。



「何さ!」



「美和ってわかりやすいよね。今、マッキーのこと、考えてたんじゃない?」



うっ!流石幼なじみ。私の考えてることなんて、お見通しだ。



「いやあ…なんか最近変でさ。クラスメイトにキヨちゃんが認められて、嬉しいのにもやもやしたり、ふとした瞬間でも顔とか過ぎっちゃうし…。」



私は伸ばしっぱなしの肩にかかった黒髪をくるくると弄る。



そんな私に、旭は記憶の中の旭と違う、異様に大人びた笑顔を向けた。



「それってさ…美和、マッキーのこと、好きなんだよ。」



静かな教室に、旭の聞き慣れた声が馴染んだ。