「私別に、辛い思いなんてしてないよ!だってさ、きっと、四月からいても、私は旭や、カゲ…キヨちゃんと、仲良くやってたと思う。」



本心でそう思う。確かに、中学校の時みたいに、クラス皆でワイワイ出来なくのは寂しいけど、今は今で、めちゃくちゃ楽しいから。



「そっか…なら、いいんだ。」



旭は私の言葉にニッコリ笑うと、短い後ろ髪を掻いた。



夕日のオレンジに吸い込まれそうになりながら、私は目を細める。



この場にキヨちゃんがいたら、きっと、黙って私達をほほえましそうに見てるんだろうな。