「タバコなんて似合わないか」「でもすうっていっても一日に2~3本だよ」

「それって吸ってるうちにはいらないじゃん」

「そうかな」「そうだよ」

「先輩さよなら」「さよなら」

勢いよく学校の、階段を駆け下りるともう電車が来ていた。

それが雅との最初の出会いだった。

それまで男性が怖かった、事故で13歳で武という男の子を失ってから男の子が怖かった。

(知らないからな私のことなんにも)

(ただの憧れかな)(外見だけかな)

ひとつ年したか・・・・・・・・・・・・・ひとつ年下。

彼がまだ16歳だから

理恵17歳の春だった