「やっぱ言うしかない!!

そうだよね、遼くん。」




「え?あ、うん??」


なにを言うんだ?




「うん!!

よし、あたし言うよ。
『遼くんと付き合ってるの。』って。」



「ああ、なんだそれを言うのか・・・。」




ビビった~。


てっきり、俺に「二股かけます!」って言うのかと・・・・







「って・・・・・

それは、だめ!!!!!



絶対、言っちゃだめだ!!」





そんなこと言ったら、俺の安穏なスクールライフがなくなる。


全世界の男子を敵にまわすなんて、
俺はそんな根気も勇気も備わってない。



しかも、向かってきた相手に勝てる自身もない;