こっち向いてよ‥


毎日斜め前の席の杉山雅君を見つめるのが日課!


でも雅君はいつも私の親友綾乃を見てるんだ


それを綾乃のは気づいていない


雅君‥ちょっとは私を
見てよ‥


「奈々♪」

私の名前は高野奈々

「どした?」

綾乃は嬉しそうに走ってきた

息を切らしながら

「聞いて!私光輝君に告ったの!そしたらオッケーだって!!!」


光輝君とは綾乃が好きな人


「嘘ー!?良かったじゃん♪」


本当に嬉しかった
綾乃が嬉しかったら私も同じくらい嬉しいっ!


でも実際ホッとしてた
綾乃が光輝君と付き合ったら、雅君は綾乃を諦めるって思ったから


チラッと雅君を見てみた


っ!

今まで見たことないくらい悲しい顔をしていた


‥雅君、‥雅君、雅君!

その顔を見たら愛しくなった



私はすごくずるい

でも‥どおしても雅君が欲しいんだ‥