「何の用ですか?」


先に話しかけてきたのは女の子だった


「何の用って、あんた1人だから一緒に話そうかと思って」


「あたし1人が嫌なんて言いました?」

何なのその言い方

心の中では思いながらも言葉は発しないあたし

「はー?一緒にいてあげようと思ってきてあげたのにその言い方は無いでしょ」


最もだ。とは思う、けどやばいこのままじゃ絶対喧嘩になる。


「もういいじゃん2人とも、3人で仲良くしよ?」


やっとあたしが言葉を発したが遅かった・・・

もう梨沙がキレてた。

「もういいよ。こんな奴」

完全に無視の体制に入る女の子

「でもさーせっかくだし。ねー、仲良くしようよ」


2人に向けた言葉。

「どうせ、あんたらなんかには分かんないよあたしの気持ちなんて」

「わかるかも知れないから話してみて?」


まさかこの一言で話してくれるとは思わなかった。

けど、この子のこの学校に来た理由と、あたしが学校に来た理由はほぼ同じ


この子は、熱がすごくて、行きたかった公立高校の試験に行くことすらできなかったらしい。


聞くだけ聞いて何も言わないのはだめだと思い

あたしのことも話した。

梨沙は普通にここが志望校だったらしい