「へぇー、お前がねぇ」
長谷川は意外な顔をして、運ばれてきたアイスコーヒーを飲んだ。


僕と長谷川は、喫茶店で待ち合わせ、近況を報告し合った。


もちろん森若ちゃんと一緒に住んでいることも話した。


「なんだよな、俺は一人で寂しく過ごしてるっていうのに」
長谷川が、僕を睨む。

「ははは」

「はははってお前。でもなんかお前、顔変わったな」
長谷川は、僕の顔を覗き込んだ。

「何?男前に?」

「ていうか、老けた」

「…マジ?」

「ガキの顔じゃなくなった」


僕は、自分の痩けてきた頬を撫でた。