…やっぱり。
そこに
突っ伏していたのは
望だった
なんだかすごく久しぶりに
会ったような錯覚がした
…望も
俺と同じこと考えてたのかな…
会ったら困るから
帰るの遅くさせたんだよな?
避けられてる理由
…聞きたい
でも怖い
嫌いとか言われたら
…死ぬ
ならいっそ
友達に戻りたい
いつものように
俺の名前を呼んで
明日も隣で笑ってくれると
そう信じていた。
…というかそれが当たり前になっていた
俺は望に
甘えすぎてたんだな…
今頃
できなかったこと、
言いたかったのに
言えなかったことを
後悔した
ただ目の前にいる
その小さな背中を見つめた
…寒そうじゃね?
俺は学ランを脱いで
中に着ていたカーディガンも脱ぐと
望にかけようとした
.