最初は歩いてたけど


だんだん早歩きになって



…最終的には


やっぱ走ってた。







教室のドアに



…望がいた









でも…





話しかけられない










男と話してるから。








ただ


隠れることもせず



呆然と見つめてると




男が望の頭を


ぽんっ…と



優しく叩いた






その瞬間に俺は

固まってしまった






だって慣れてない?



触り慣れてる…



望も抵抗しねーし…





…てかアイツ誰?







望は俺に


気づくこともなく


そいつに手を振ると



そそくさと教室の中に戻った









あ〜…



俺、




ちょっと無理かも…








アイツって


…望ってさ?





こんなに遠かったけ?








もう全然わかんねー





望のことわかんね…









…別れたいの?












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