「起きなさいっ!」

「痛っ!」



今日も朝から

母親に叩き起こされる



「…まじで痛いんだけど」


「あんたが起きないのが

悪いんでしょっ!」




そう言って母親は

ぱたぱたと慌ただしく

部屋を出て行った




「あ〜眠い」


あくびをしながら

制服に着替える




俺の寝起きは相当悪い

というか目つきがやばいらしい


人を殺してそうな目つきらしい。
(どんな目つきだ)



一つだけ言い訳を

させてもらえるなら

俺は極度の低血圧だ。





「いってらっしゃい」




…しかと



それは眠くて

機嫌が悪いからであって

故意的ではない。




朝の俺は

かなり機嫌悪いので

望と登校しない

というかできない





あ、望…!




結構遠くに

口までマフラーを巻きつけて

寒そうに歩く

望の姿があった





ちっちぇーな…



確かに可愛いかもね?


俺の周りにいる

男も見てる気がするし






…はぁ


俺はなんとなく腹立って

望に声をかけずに

登校した










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