ドアに右手をかけたまま




廊下を見渡していると、




空いている左手に、




小さな手が





素早く滑りこんでくるのを感じた。




冷たい指、




小さくて柔らかい手が、




エリの手をぎゅっと握り、





すぐに離れた。