公園を出ようとした時、
ふとあるものが目に入った。
…まっさらな空。
「キレー…」
あたしは思わず見とれてしまっていた。
こんな蒼い青い空を見たのは、久しぶりだったから。
思わず見とれていると、
「キッキーッッッ!!!」
鈍い音が響きわたり、
あたしの腿の辺りにゴムみたいな感触が体中に走り回った。
「大丈夫!?ほんまごめん!!」
誰かの声が頭の中に反響を繰り返す。
あたしは、ぐっと手に力を入れて鉛のように重い体を持ち上げた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…