「翔太くん、の……」

出来れば話しかけて欲しくなかった、と思った。


嫌でも死を思い知らされる気がして。



ううん心の何処かでは分かったいた。

ただ受け入れるのを拒んでいただけ。




逃げていただけ……











「あの、ごめんなさいね。突然……」

「……いえ、あの、一体私に何の?」



「これ、何だけれど」

そう言って彼女は私に一通の手紙を差し出してきた。



その封筒には
見覚えのある字で


   《瑞紀先パイへ》


と書かれていた。