それはあまりにも突然だった。 翔太くんが死んだなんて――― ********** 「…………」 翔太くんのお葬式。 悲しみに溢れたその中で 私だけは涙を流さなかった。 ちがう 流れなかったんだ。 だって約束したんだもん。 『次!次、屋上で会うときに瑞紀先パイに渡したいものあるんで…』 彼は、翔太くんは言ってたんだ。 翔太くんが約束を破るはずがない。