「朝寝坊した時点でアウト。」

「分かった分かった。これ持っといて。」

投げ出される鞄を音宮先輩は見事にキャッチした。

「じゃあね、轟。」

「あ、先輩!」

呼び止める。

「あの、卒業式後にフラオブの先輩方を集めてもらえませんか?第3音楽室まで。」

笑って、手を振っていた。