透子の友達?

「あの、透子、アナタの悪口みたいなのを言われてキレたんです。」

驚く。

「だから、アナタだけは透子のこと信じて裏切らないで…。」

…強い子なのだろう。

大人に自分の思いの内を話すのは簡単じゃない。

しっかりと目を見て、意見をするこの子は大人とよく向き合っているんだろう。

「あぁ。」

俺は頷く。

対等な立場で向き合う。

まだ何かを言おうとする女子は、男子に引き止められて「ヒロナ、もう行こうぜ。」と言われて校舎へ入っていった。