一週間もすれば、満開になるだろう桜。

音宮先輩がそうするように、私も眉を顰めた。

「あはは。なんかお前、先輩に似てきたな。」

「…先輩?」

「美人毒舌先輩。」

あら…。

口を噤むと青は心配げに見つめてきた。

「おい、話の途中でいちゃつくなよ。」

あ、高橋くんを忘れていた。

「いちゃついてはないけど…ごめん、忘れてた。」

「忘れてたのか。それより、卒業プレゼントどうする?」

また唸る結果となる。

私は沢山の唄と勇気を貰った。

だから…返したい。

「…やっぱり、ミニライブどうにかしてみるか。」