それでかホッとした顔をしている。
透子も種目には出ないみたいだけどちゃんと学校には来た。
高校最後の体育祭…
「紘波、野田。」
振り向くと透子。
「どうしたの、透子ちゃん。」
心配する野田ちゃんに、透子は顔を歪ませる。
不機嫌という顔ではない。
きっと体調が悪いんだ。
「気持ち悪い。」
「保健室行こう。」
あたしは言って席を立った。
透子を野田ちゃんと挟んで歩き出す。
「轟、部活動対抗リレーまでには帰ってくる。」
「あ、はい!」
良い返事。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…