ここまで来たら、誰も止められるはずが無い。

「…なん…でも…お…。」

音宮先輩から聞こえる言葉は震えていて、

「何?」

「ヴ、」

…ヴ?

次の瞬間、一瞬にして音宮先輩がベランダから裸足で外に出て行った。

「速っ。」

ヤギさんと佐々木さんは大爆発。

私と高橋くんはポカンと見つめ。

雪比良部長は「やべぇ…」と呟き、靴を持ってきてその後を追いかけた。

「じゃあ、二人居なくなったことだし。西瓜でも食べよっか。」

佐々木さんが高橋くんの頭をパシパシと叩いた。