「…ねぇ?」 語尾が上がったその声は俺に問いかけているように聞こえた。 だから、彼女を見る。 「…どうして守りたいものを守る為には、何かを傷つけないといけないの?」 青春とは、子供から大人になる間の苦しみを言うのかもしれない。 どうして、まだ14の、子供がこんな事を考えなくてはならないんだろう? 「反省ならしてる。謝りにならどこでも行くし、反省文を書けって言うんなら何枚でも書くけど。」