決して故意にいれたわけじゃない。

でも、何も言わない透子に、異様に負のオーラを感じる。

「…別に。」

と思ってたら、口を開いた。

「別に、クリスマスだからって会わないといけないんじゃないでしょう。こうやって、会いたい時に会えるんだから良いの。」

その言葉にみんな、閉口する。

「ねぇ?」

こちらに笑いかけるその姿に、俺も微笑する。

音宮透子はこういう奴だった。

周りに振り回されない、自分のモノサシを持った女。

だから、なんだ。

みんなが透子を好くのは。