真剣な表情に声が僅かに震える。

「嘘だ。」

舞瀬はすぐに断言してきた。

「目が俺を見てない。
本当のことを言ってくれよ。」

「嘘…なんか……」

「ついてる。
ちゃんと凪の気持ちを教えて欲しい。
じゃないと、俺…」

舞瀬は泣きそうな顔をして俯いた。
もう、駄目だ。
嘘、つけない。

「…苦しかった。
お前に大切な人がいると思うと辛かった。
あの藍姫、って子に悪くて…」

「何で凪が藍姫を知ってるんだよ…?」