布団を直し、優しく頭を撫でられる。
それにほっとして少しだけ身体の痛みが和らいだ気がする。

「大、丈夫…」

ふと周りを見て気が付いた。
今寝ているベッドは、さっき使っていたのではなく、その隣のベッドに変わっていた。
それに色々なものでべとべとだった身体も、綺麗になっている。

「…このTシャツは…?」

制服のズボンは確かに俺のだが、上に着ている大きなTシャツは見覚えが無い。

「ああ、それは俺の。
流石にあのYシャツは着せられなかった。」

確かにボタンを弾き飛ばされてボロボロのYシャツは使い物にはならないだろう。