腰を揺さ振られ、息が絶え絶えになる。
舞瀬の肩に顔を埋めながら、言葉を発した。

「舞、瀬…名前で呼んで…いい…?」

「……いいよ、凪。」

舞瀬は俺の耳を甘噛みしながら、囁いた。

「若斗…わかと……あ…んっ」

名前を呼ぶと、自身を優しく掴まれた。
腰の動きを続けながら扱かれ、高みに追い詰められていく。

「や、ぁあ…わ…かと……」

この時間を忘れたくなくて、心に刻み付けたくて、俺は何度もその名前を呼んだ。
それと同時に涙が落ちていく。