あたしはいつからか
涼汰を遠ざける
ようになった。

電話もメールも出ずに
あたしは涼汰に
嫌われようとした。

なのに涼汰は
「別れよう」なんて
言わなくて。

あたしは、
涼汰が高校に合格した日も
涼汰の卒業式の日も
「おめでとう」も言わずに
他の男と遊んだ。


‥結局あたし達は自然消滅。

最後の言葉も言われずに
最後の言葉は言わずに

あたし達は別の道を歩んだ。