あたしは最低だった。

涼汰が受験の時期になって
前より会えなくなって

涼汰は
「ごめんな」って言って
大変な受験勉強の
合間を縫って
会ってくれたのに。

あたしはその頃から
誰かに必要とされたくて
誰かに愛してもらいたくて

会う回数が減ったことが
あたしにとって辛くて。

我慢して
応援してあげるのが
涼汰の彼女としての
仕事なのに。

涼汰がどれだけ
大変な勉強を頑張って
あたしと会って
くれてるのかも考えずに。

‥あたしは浮気した。

あの頃のあたしは
あたしだけの
ことしか考えてなかった。