寒い冬の夜、顔が冷えて。
流れる涙を暖かく感じて。

立っていられなくて。
止めたくても止めたくても
涙が溢れてきて。

あたしはその場で
ずっと泣きつづけていた。

「‥‥美冬?」

名前を呼ばれて、
涙でくしゃくしゃな顔で
あたしは振り返る。

‥期待した。でも違った。

振り返った先にいたのは、
‥元カレだった。

「‥‥涼汰?」