――カフェから出た
あたし達は
冬の街を歩き出した。
あたし達が向かう先はホテル。
そう、あたし達は
「そういう」関係。
今日会う約束をしたのも、
「そういう」こと。

「てかさ、これって
援交みたいじゃない?」

徹が不意にあたしの制服姿を
見ながら呟いた。

「援交じゃないでしょ。
お金貰ってないし。
なんなら、貰うけど?」

あたしは軽く
笑いながら言った。

お金なんかさらさら
貰う気なんてない。
あたし自身、
会いたいから会ってる。