記者会場に着くまで、バスの中は笑いが絶えなかった。

それと、さっき話しかけてくれた女の人は、私の一つ上の高校生だったことが判明。

名前は寿莱(ことぶきらい)ちゃん。

すごく大人っぽくて、頼りになりそう。

友達、になった。

「ねぇねぇ、莱ちゃん、」

私は、莱ちゃんを呼び掛けた。

「ん?どーした?」

「莱ちゃんて、どこの高校?」

「あー。女子高だよ。でも最近こっちが急がしてくて高校いってないや。」

「それって大丈夫なの!?」

びっくりした。

高校に行ってないなんて。

「でも、こっち働けるようになったら高校なんて言っても行かなくても同じだよ。なんたってこの店は、世界的だからケーキ屋さんとかに就職するんだったらすぐに採用してもらえるから。」

「そ、そうなんだ....」

じゃあ、私も学校には......

学費はほぼ自分で稼いでたからいいものの、親にはなんて言おう。

『友達の家に泊ってくるね』で、いなくなるパターンか

『置手紙』パターンか

どうしよう!!!

なんか急に言いづらくなっちゃったよ!!!