「え?君も来るんだよ?」

「?!?!?」

「世界的な企業だから、新しい新人が来る時は記者会見を行うんだ。」

「そんなにすごい企業なんだ.....」

「君は、大切な人材なんだよ。」

大切?この私が?

「ミロネでは、たしかに技術も大事だ。でも、なにより接客。接客ができないとどれだけ技術があっても、一人前にはなれない。」

「へぇ.....」

私は訳も分からなく、ただ「すごい」ってことしかわかんなかった。

「君は、今からパティシエールだ。たとえケーキなんて作れなくても、ミロネの一員だ。


私が、ミロネの一員.......

別に憧れとか、そんな気持ちはさらさらなかったのに。