「君は、バイトだったっけ?」

「はい。そうですけど....」

「パティシエールになる気はない?」

「は!?」

パティシエール。

それは、バイトの私には無関係と言っていいほど、夢のまた夢の職業であった。

「パ、パティシエールですか?!」

「あぁ、君ならいけると思ってスカウトしたんだ。」

スカウト.....?

ケーキ屋さんでスカウトとかあんの!?

「.......」

言葉が出ない。

「そうそう。俺、三城紘也っていうんだ。ここの店長。」

「て、店長!?」

「そ♪一応、パティシエな!」

こんなに若い人が、店長.....

なんか複雑......