張り詰めていたものが一気に切れるように、あたしは先生の胸に飛び込んだ。




「…っ、先生…」




先生はあたしを抱き寄せて、唇を優しく覆う。


雪のせいで冷たい。

だけど温かい。

そんなキスー。






やがて先生はあたしの体をゆっくりとベンチに押し倒した。

しっかりと握られた2人の手。

いわゆる恋人つなぎ、ってやつだ。




「…寒いのか?」