「早く出て行ってよ・・・」
「なんでやねん・・・俺も着替えるちゅーねん・・・」
「なんで一緒の部屋で着替えなアカンのよ!いつつも違う部屋やないの!」
「別にどーでもいいやん・・・」
達哉はそう言うと、あたしの目の前でバサバサと脱ぎ始めた。
あたしは別に・・・あんたを見ても大丈夫だけど、
あたしはあんたに見られるのが・・・。
「早くねーちゃんも着替えたら?」
「うっさいな・・・見られるのが嫌だから早く出てってか!」
「んまに朝からうっさいねーちゃんっ」
「うっさいのはどっちやぁ!!」
達哉と朝からビービー言い合いながらも、
学校に急ぐ為に達哉が出て行った後、
あたしはすぐさま素早く着替えた。
「よしっ!昨日に今日の教科の準備もしたし、朝ごはん食べなっ!!」
あたしは小声でそう言って、ドアを勢いよく開けて飛び出した。
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