「たっだいまー。」


鍵をあけて、悟が帰ってきた。


昨日も鍵あけて入ってきたよね。


なんで鍵持ってんの?


「あれー、小百合お帰りなさいは?」


あー、うん、そのぐらい言ってやるか。


「お帰りなさい、悟。」


にっこり笑顔の可愛い男の子。


さてさて、勝手に着替えさせたり、下着洗濯したり、怒るべきか、お礼を言うべきか。


「小百合まだ寝てなきゃだめだよ。
熱下がらないよ。」


まだ決まらないから、横になって考えるか。


「そうする。」


布団に入り横になれば、隣に寝そべる悟。


「何?」


「何って、彼氏が彼女の隣来ちゃだめなの?」


あー、それ続くのか。


私も彼氏彼女いいかもなんて、思ったりもしたけど、だめだろ。


どーすっかな。


「小百合は俺の?」


吐いた物まできれいにしてもらっといて、何も言えないよなー。


「えーと、彼女?」


「なんで疑問形なわけ。
そこ、いいきってよ。」


「はは……。」


うん、とりあえず笑っとけ。