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結局ドキドキしてなかなか寝つけないまま、次の日が来た。



ついに初デートの日!



昨日はゆっくりお風呂に入って、瞳からもらったスペシャルな美容液パックをして。


おかげでちょっと寝不足だけど、肌も調子いいみたい♪よかったぁ。



「支度しなきゃ。」



それからちなが可愛いって言ってくれたワンピースを着て、いつもより頑張ってメイクもして…



「あら、オシャレしてどこ行くの?」


「え、あ、うん。ちょっとね。」


「ふーん、遅くならないようにね。」


「はい♪」



バレちゃったかな、お母さんに。
デートだって…



私は家を出ると、待ち合わせ場所の広場までいろんなことを考えて歩いていた。



凉さんにおはようってちゃんと顔見て言えるかなぁ…とか、なんか恥ずかしいことしちゃったらどうしようとか…



あ~…ドキドキするし、不安だし…
心臓もたないよぉ~。



なんて考えてたら、



「何、難しい顔して歩いてるんだ?」


「え、凉さんっ!」



顔を上げるとそこには、いつものスーツ姿じゃない凉さん。


Tシャツにジャケット、細身のパンツ。
髪もいつもより無造作に整えてあって…



「…かっこいい。。」


「ん?」


「あ、いえっ…」



きゃー、考え事してたら着いちゃってた!