「快斗くん、お腹すいたでしょ?」
「うん。お腹ぺこぺこー!」
「よし、ご飯作って食べよっか!」
孝幸はちょっと心配そうな顔をしながら、帰っていった。
落ち着いたところで、夕御飯がまだなことに気づいちゃった私はご飯を作ることにした。
「俺も手伝うー。」
キッチンで冷蔵庫の中身を確認していると、
快斗くんが元気いっぱいに走ってきた。
私の腰に腕を回してくっつく快斗くん。
めちゃめちゃ可愛い。
将来、孝幸と結婚して子供が出来たら、きっとこんな感じなのかなぁ…なんて想像しちゃったり。
「快斗くん、嫌いなものはない?」
「俺、何でも食うよー!」
「お、えらいねー。じゃあ、好きなものは?」
「「からあげっ!」」
突然、ハモったと思ったら…
キッチンの入り口からお兄ちゃんが覗いてた。
「じゃあ、お肉もあるし今日は…からあげ!」