ザシュッ 「…………っ……」 ポタッ ポタッ 余り日焼けをしていない青白い腕から、真っ赤な血が流れ落ちる。 「…………………」 止血もせずにその腕を眺める私。村上 真綾。十六歳。 世間からすれば、私は花の女子高生なはずの、私の日課は……… ……リストカット…――