その時期、同時にもうひとつ
厄介な悪友、舞につき合わされていた。
まだその時、静かな友達とマリは
一緒に帰っていたんだけど…
その静かな友達の手紙を勝手に読んで
舞は捨てたり、相変わらず人のモノを勝手に盗んだり
静かな友達をいじめたりした。
そしてマリが舞に「一緒に帰るのやめよう」と言いに教室に行くと、
舞が嫌な顔して出てきて、「あんたが教室に来るとさぁ、変な目で見られるから来ないでね」といわれた。
別に舞は、貧乏なわけではない。
お小遣いだって5000円ぐらいは普通にもらっていたみたいだ。
でもなぜか、昔から人のモノを盗む癖があった。
それと一番困ったのは…
電話だ。
舞と遊ぶと、どうせモノを盗られるし、厄介なことになる。それに怖い‥。
だから電話を拒否してみた。
そしたらベルが…
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯﾙﾙｯﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ～♪
ずっとずっと鳴っているのだ。まるでｽﾄｰｶｰみたいだった。
それに、やっと切れたかと思うとまたﾍﾞﾙが鳴り続ける。
着信拒否したら家にまできて、リビングのドアから覗いて
笑顔でマリを呼んでいる。
気持ちが悪いのでカーテンを閉めて、留守電にしていても
留守電には7件、10件と「マリちゃん…あ～そぼ…」と幽霊みたいな声が
吹き込まれていたりした。
