「何をするんだ! 探偵団のリーダーが脅しをしてもいいのか! これは完全におどだぞ!」

 子吉沢は高蔵に壁に押しつけられた。

「殴るぞ!」

 高蔵は子吉沢の頬を握りしめた拳で叩いた。

「痛てえっ!」

 子吉沢は大きな声を出した。

「プレゼントします。だから、殴るのをやめてください!」

 荒屋はおびえていた。高蔵の暴力を目の前で見てしまったので、断ることができなくなったのだ。

 高蔵はニコッとして、子吉沢を殴るのをやめた。