「そうです」

「六両編成のやつでいいから、リーダーと僕に二種類プレゼントしてよ」

「馬屋君!」

 子吉沢は馬屋の肩をつかんだ。

「何?」

 馬屋は間の抜けた顔で子吉沢を見た。

「人の物を取るなんてよくないよ」

「取る? 泥棒みたいな言い方すんなよ。プレゼントしてくんないって、言ってんだよ!」

「荒屋君、嫌がっているじゃないか!」

「そうか? リーダー、子吉沢がうるさいんですけど!」

 黙っていた高蔵が子吉沢の前に現れ、胸倉をつかんだ。