「っ…あっ悠登…」


「…うざ…」


立ち上がった俺を物欲しそうに見る女、身体中に嫌悪が走る。


「悪い…、もう終わり、やってらんねー」




女の家から帰る途中、どうしようもない虚しさに襲われた。



何やってんだ…俺




自分がどうしたいのかもよくわかんねぇ



ただ…里緒菜が他の男に抱かれるのなんか絶対に嫌だと思った。



自分のこと棚に上げて…



家に続く坂道を登りながら携帯を開き、女の番号を全部消去した。





学級委員なんかなんなきゃよかったな