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屋上で昼飯を食い終えて教室に戻ると、里緒菜がいなかった。


どこいったんだあいつ


「なぁ里緒菜は?」


真紀たちにそう聞いた直後

―バシッ

後頭部に衝撃が走った。


「いってぇ…」


「悠登のバカっ、悠登のせいだからねっ」



涙目になった里緒菜が、振り返った俺の胸をぽかすか殴りながら攻めよって来る。


「っなんだよ、ワケわかんねぇんだけど、うゎっ、お前何泣いてんだよ」



真紀に目で訴えても何も知らない様な顔で返された。


「里緒菜、落ち着いてって…どうしたのよ」


「真紀ぃ〜っ」