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昼休みもふわふわそわそわ落ち着かない。



「あ〜千春のお弁当おいしそう、自分で作ったの?」


「うん。昨日の残り物に少し手加えて…」


かわいい箱に詰められた見るからに栄養バランス満点のお弁当


「私の家ね、お母さん海外で仕事してるからお父さんと二人なの、だから、料理とか自然に覚えちゃって」


海外っ!


思わず真紀と顔を見合わせる


やっぱりお嬢…


真紀も同じことを思ったに違いない…



「そうそう、慶吾先輩って料理上手な子が好きみたいよ、千春に教えてもらえば?」


「何で真紀がそんなこと知ってんの?」


生徒会の話も真紀から聞いたし


「…ちょっとね」


怪しい…





真紀を追求しようと思ったのに、担任の声に邪魔された。


「小泉か柳いるかぁ?悪いんだが、これ、資料室に運んどいてくれ」



担任の足元には、いかにも資料といった難しそうな本がつまった段ボール箱が置かれている。



…うわ…重そう



「学級委員初仕事だなっ」


それを言われちゃぁ断れない…



教室を見渡すと、悠登がいない。


もう…肝心な時にいないんだから