「そんなに驚くことか?」
驚くもなにも…
「お前すげぇなぁ、あの慶吾先輩に勝ったってことじゃんか」
「…別に勝負してねぇよ」
何だか自分が勝ったような気になってる俺
―ガチャ
突然開いたドアに二人同時に振り向く
誰がいるのか想像出来たけど
案の定そこには里緒菜がいた。
「悠登〜っ…あ隆司くん来てたんだ」
「ノックしろよっ」
―コンコンッ
「開ける前だよっ!!」
「隆司くんもアイス食べる?」
「食うっ」
スルーですか…
「早く悠登も食べなよ」
「珍しいなお前が買ってくるなんて」
…しかも俺の大好きなチョコミント
「う〜ん実は…悠登にお願いがあって」
そんなことだろうと思ったよ
「んで何?」
ここで聞いちゃう俺も俺だけど
情けな…
「一緒に学級委員やってほしいの!」
…なんじゃそりゃ